Q.さっそくですが、しん先生の講座でのご担当は?
理論科目を担当しています。
Q.プライベートのことで恐縮ですがオフは何をしていますか?趣味、特技、好きなこととかあれば教えてください。
読書です。専門的な本と様々なジャンルの小説をよく読んでいます。
Q. トップ写真に選んだ「わたしの1枚」についてお聞かせください。
この写真自体はただの卵の写真ですが、東南アジアで売られている孵化直前の卵を食べたことがあり、その写真の代用として持ってきました。
現地の食文化に直接触れられるのも日本語教師の醍醐味の一つだと思ってこの写真にしました。
Q.そんなしん先生の「これまで」について自伝的に熱く語ってください!
私が最初に日本語教育に興味を持ったのは、留学先で偶然日本語を教えている人に出会ってからでした。
写真もありませんし、名前も忘れてしまったのですが、その出会いがなければ、この仕事には就いていなかっただろうと思います。
その後、いろいろな国や機関で働いてきましたが、そのどれもが自分にとってかけがえのない経験だったと思っています。
最初は海外で働きました。
教師が授業の内容を自分で作る形式だったので、毎日毎学期試行錯誤しながらでしたがとても楽しくできました。
この時期に授業を組み立てるために読んだ文献の知識は今でも役に立っています。
その後、国内に戻り現在も働いています。
国内の場合、日本語教師の数が多いので、様々なところでつながりができ、多くの先生方から知識や教え方を学ぶことができました。
今では自分で学ぶことと他者から学ぶことのどちらも大切だと感じています。
Q.日本語教育で興味のある分野とか専門とかってありますか?その魅力や面白さも教えてください。
興味がある分野はコースデザインの研究です。
コースデザインは理論を基に、あるコースの内容、授業、教室活動、評価・試験の方法などを決めていく、現場と理論を繋ぐ非常に重要なものだと考えています。
しかし、研究者は専門分野の研究に、教師は日々の授業や雑務に追われていて、理論を各現場にどう落とし込んでいくかという点は、まだまだ議論の余地があるように思えます。
今後は、そのような活動をしていきたいと思っています。
Q.養成講座で印象に残っているエピソードとか、講座担当者として大事にしていることとか、教えてください。
心掛けていることは2つあります。
1つ目は、受講生の皆さんが協働的に学んでいける授業づくりです。
独りよがりにならないということは日本語教師にとって非常に大事だと思うので、時間が許す限りペアや全体での意見の共有を行うようにしています。
2つ目は、可能な限り、実践の場を意識できるように例を出すことです。
理論で学んだ知識が実践の場でどう有効に働くのかわからないと感じることも多々あると思うので、できるだけ私の経験や文献に書かれている具体例などを話すようにしています。
Q.最後に、日本語教育を学んでいる方々、これから学ぼうとしている方々にメッセージをお願いします!
私が最初に日本語教育を勉強し始めたときは、海外で働けそうだからという単純なものでした。
この記事を見ている皆さんの中には、「なんか海外で働けそうだな」というような理由で日本語教師になってみたい、もしくは受講しているという方もいらっしゃるでしょう。
漠然とした理由でも具体的な理由でもスタート地点は同じです。
始めること、そして学び続けることが大事です。
ただ、日本語教師はとても楽しいですが、大変なことも多々あります。
それを乗り越えられるのは結局のところ自分しかいないと思うので、将来はその大変さ以上のやりがいを見つけてほしいと思っています。
お話、ありがとうございました!
カテゴリー: はんなり京都校ニュース 講師・職員の横顔 | 2022.07.08