みなさん、こんにちは、お久しぶりです。
ヤンゴン校の金羽(かねは)です。
さて、前回までは先生の様子についてご紹介してきましたが、今回はミャンマーの学生についてご紹介したいと思います。
私たちから見ると、どの学生も同じ日本語を勉強しているように見えますが、実は学生が日本語を学習する目的は様々です。大きく分けてミャンマーでは3つ目的があると思います。
①日本語学習が義務の学生
(日系企業の社員や日本で働くために自国で渡航前学習をする学生)
②日本に留学するために、日本語能力の証明が必要な学生
③その他(趣味、友達に誘われて、親に言われて、時間があるからなど)
最近は技能実習生の面接を受けに行くために、日本語学校で日本語を勉強している学生が増えています。
では、ミャンマーの学生はどんな学生なのか??
一概には言えませんが、私から見るとミャンマーの学生は「真面目で、恥ずかしがり屋」という印象を受けます。少し日本人に似ているかなと思います。
①リピート大好き
大きな声で皆で、先生の後に続いてリピートするのがとにかく好きです。
②皆の前で話すのは恥ずかしい
皆(クラスメート)の前で、自分の言いたいことを話すのが苦手です。一度、「日曜日に何をしますか」と一人ずつ聞いていくと、クラス全員「映画を見ます」 と答えたこともあります。
③「わからない」と言わない
「わからない」「もう一度、説明してほしい」とはっきり言わないので、先生は学生の「わかります」を鵜呑みにできません。
こんな恥ずかしがり屋のミャンマー人学生に先生はどう向き合ったらよいのか。
まずは、クラスメートの前で恥をかかせないように注意することが一番大切だと思います。学生が答えに詰まってしまったら、必ず先生はヒントを出したり、質問の内容を易しくしたりして、日本語で答えられたという達成感を持たせるようにしましょう。恥ずかしがり屋のミャンマー人学生ですが、慣れてくると口数も増え、中には積極的に話す学生もでてきます。
最後に、とっても特徴的なミャンマー人の行動(?)を紹介します。
皆さん、字を書く時はノートを横にして書きます。ノートは自分に対して45度回転しています。「ノートをまっすぐにして、書いてみて」と言うと、学生は「できません」と困り顔になってしまいます。ミャンマーでは横にして書くように、小さい頃から指導されているそうです。
いかがでしょうか。あまりステレオタイプにこだわるのもよくないのですが、学生の特徴を掴んでおくことはクラスの雰囲気作りに役に立ちます。国籍だけではなく、同じミャンマー人のクラスでもクラスによって雰囲気は違います。どんな学生(クラス)なのか把握し、なるべく学生に心理的な負担がすくない雰囲気を作るかも教師にとって大切なことだと思います。
余談ですが、このブログが中断している間に日本語教師インターンシッププログラムに参加してくださったインターン生の方がいらっしゃいました。そちらのブログ(https://www.kla-yousei.com/blog/1200/)も一緒にご覧いただけると、インターンシッププログラムの内容もよくわかると思います。
2019.02.11