※この情報は、2019年9月時点の情報となります。「適正校」の基準については、2020年より3%から5%に変更されています。
「良い日本語学校、悪い日本語学校?!」
こんにちは。京進ランゲージアカデミー日本語教師養成講座 新宿校のキャリアカウンセラーの薗部です。
今回は日本語学校についての豆知識をお届けしたいと思います。
まれに受講生の方から「良い日本語学校と悪い日本語学校を見分けるポイントを教えて下さい。」という質問があります。
少し前に東京福祉大学が留学生の所在不明者を多数出し、大きくニュースで取り上げられました。残念ながらずさんな在籍管理をしている日本語学校も一部ではありますが確かに存在するようです。一概に良い学校、悪い学校と言うのは難しいのですが、学校を選ぶにあたって、いくつかのポイントをご紹介します。
まず一番わかりやすいのが、その日本語学校が「適正校」か「非適正校」であるかです。過去1年間の不法残留者の数が在籍数の3%以下であれば「適正校」、それ以上であれば「非適正校」として毎年入管が日本語学校に通達を出しているのです。「適正校」になれば留学ビザ申請時の提出書類が一部免除になったり、留学ビザの期限が長く交付されたりと優遇措置を受けられます。
逆に非適正校は厳しい書類審査が課せられるため、ビザの交付率が適正校に比べ低くなり、学生募集に大きな影響が出てきます。適正校かそうでないかは学校に問い合わせると答えてくれるはずです。なお、2019年9月からは不法残留者数に加え、学生の出席率や進学率、卒業時の日本語力なども日本語学校の審査基準として加えられました。3年間非適正校の通知を受けると日本語学校としての登録を抹消されることもあるようです。今後、入管が日本語学校に管理を厳しく求める動きが見られます。
また、学校の定員数や在籍者数、出身国の構成比や設立年、コース設定も学校の判断材料になります。学生数が多く長くやっていれば必ずしも良いというわけではありませんが、学校の規模や安定性についてある程度推し量ることができます。良し悪しは別にして、中国国籍が多い場合は大学・大学院などの高等教育機関への進学が目的で、比較的経済的に恵まれた学生が多いことが予測されます。逆に東南アジアの学生が多くを占めている場合は、生活のためにアルバイトをしている学生が多くいる可能性があると言えるでしょう。
教師募集の求人票を見る際には、コマ給なのか時給なのか、事務手当や担任手当があるのか、交通費に上限が設けられているかなどもしっかりチェックしましょう。その他にも講師数やそのうち専任が占める割合、講師への研修制度がどのように行われているかも学校を図る材料となります。
「全国日本語学校データベース」というサイトがあり、各日本語学校についての情報がインターネットでも検索できるので、一度気になる学校についてチェックしてみてはいかがでしょうか。
「日本語学校データベース」
http://www.aikgroup-siki.com/j-school/japanese/area/section/tokyo.htm
今回は日本語学校の基準について取り上げましたが、この情報はあくまでも参考程度に留めておくのが良いかと思います。
やはり学校見学に出かけたり、合同説明会などでスタッフに直接話を聞いたりと、ご自分の目で学校について判断されることをお勧めします。
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カテゴリー: 就職情報 | 2019.09.21