公式ブログ「夢を実現するステップ」

オンライン授業移行の「壁」【その4:教師のスキルや意欲の問題】

こんにちは。

京進ランゲージアカデミー日本語教師養成講座(新宿校)・教務の中村です。

 

教育機関にとってのオンライン授業移行の「壁」とは何か。

今回は「教師のスキルや意欲の問題」についてみてみましょう。

 

オンライン授業を実施する上で教師に求められる主なスキルには

教師の基本的なスキル以外に、以下のようなものが挙げられます。

 

A.スライドなど、授業用素材を作るスキル

B.ZOOMなど、web会議システムを使うスキル

C.授業をオンライン用に最適化させるスキル

 

 

これらのスキルについて、自信がないと

「うまくできないんじゃないか…」

という不安の種となり、

それがオンライン移行の「壁」になる。

 

さらにスキル以前の問題として

オンライン授業実施に対する「意欲」があります

「オンライン授業・・・やりたくない」

できる、できないではなく、「やらない」。

 

意欲が湧かない理由は教師によっても異なるでしょう。

 

授業はやはり対面であるべきだ

という教育ビリーフに基づくこともありますし、

経験から得た教師スキルがうまく活かせない

というもどかしさにある場合もあるでしょう。

対面のような楽しさがオンラインに見いだせない

と感じる先生もいるかもしれません。

 

実際にオンライン特有の授業実施上の困難点もあるので(次回参照)、

そのような姿勢に対して一概に善し悪しは論じられません。

ただ、いずれにせよ

やりたくない人がやってもたいていうまくいかないものです。

 

やる気にさせればいい!

というのが唯一の正解とも言えますが

人の気持ちについてはなかなか踏み込めない部分もありますし、

やらない理由に、「理」がある場合もあるので、難しいところです。

 

一方、参加者側にしても

「デジタルは無理」「オンラインなんてダメだ」

という声は根強く、それが多数派だと実施に躊躇するでしょう。

 

既に人によって大きな温度差が生まれているオンライン授業ですが、

業界全体で「低温」傾向にあれば、

コロナ禍後は「元通り」への弾力が働くでしょう。

 

その意味では、最も根の深い「壁」と言えるかもしれません。

 

(画像はライセンスフリー)
*情報は2021年1月時点のものです。

カテゴリー: | 2021.02.15

  • 公式ブログ 夢を実現するステップ
  • イベント・相談会情報