こんにちは、教務の中村です。
高田馬場から一駅行ったところに新大久保という街があります。
この街はコリアンタウンとして有名ですが、近年は韓国に限らず様々な文化・地域性が同居するカオスな状況となっています。
その新大久保に足繁く通っていた時期がありました。
わたしの目当てはイスラム横丁のエスニック食料品店。
そこではS&某とは比較にならないくらいスパイスがお手頃に手に入るのです。
「チャイなら当然アッサム茶。シナモン、カルダモン、クローブは必須でしょ」
…と、いきがり始めた頃に「スパイス男子増殖中!」というマイナーニュースを耳にし、私のスパイス熱はスッと冷めましたが、新大久保通いによる思わぬ副産物がありました。
ネパールの家庭料理「ダルバート」との出会いです。
コスメやブロマイドの華やかなお店が軒を連ねる中、よく目を凝らして雑居ビルの上のほうを見ると……
あるある!ネパール民族料理店。
そう、新大久保はネパールタウンでもあるのです。
日本在住のネパール人がやっているお店と言えば、いわゆるインドカレー屋(通称インネパ店)ですが、あれはネパール人シェフが海外で店を開くために国で訓練を受けた、いわば「お仕事」のための料理。
インネパ店が乱立する中、「本来のネパール料理で勝負したい!」という在日ネパール人の方の思いが発端となり、本当の味を出す純ネパ店(?)が生まれたとのこと(ナイス!)。
(詳細はこちらの記事参照⇒https://bunshun.jp/articles/-/41963)
前置きが長くなりましたが、ダルバートとはどのような料理なのか。
サラッとした羊肉のカレーに豆のスープ、クミンで味付けされた青菜やらポテトやらがついてきて、それらを白飯と混ぜ合わせて食べる。とても素朴で健康的な味です。
「身体に良さそう」は評すに窮したときの(?)言葉ですが、これはホントにおいしい。ホントにハマる。
エスニック好きなら大好物のはず。
いずれのお店でも最もシンプルな定食であれば500円からとお手頃。ぜひその舌で試していただきたいです。
さて、押しつけがましく、お店の選び方についてご教示すると、
まずどなたにもおすすめできるのが大久保通りの小ぎれいなお店「アーガン」。洗礼された味が楽しめます。
(京都でも「ダルバート」で探すと2店舗ほど見つかりますが、この類のお店のようで入りやすそうです)
店構えから純ネパ店を楽しみたいのであれば、
まず、大久保通りからそれた暗い小道にある、近寄りがたい雰囲気ムンムンのエスニック食料品店に入ります。
さらにその店内のレジ横を堂々と奥に進んでみましょう。
そこには、秘密基地さながらひっそりと隠れている完全現地人向けの純々ネパ店。
ネパール語でのおしゃべりをBGMに、人目を気にせず、手でぐちゃぐちゃと混ぜ合わせる本場のスタイルを楽しめます。
さて、こんなにおいしいダルバートですが、今までのところ、その感動を共有できる相手は見つからず。
本ブログをきっかけに、一人でもダルバートフレンズ(DF)が増えることを願っています!
*写真はライセンスフリー
カテゴリー: 世界を食べよう! | 2021.04.11