こんにちは、教務の中村です。
一度は声に出してみたいことばってありますよね。
斎藤孝先生の著書『声に出して読みたい日本語』を見ると、以下のようなものが紹介されています。
「祇園精舎の鐘の声」(平家物語)
「どっどど どどうど どどうど どどう(風の又三郎)」
響きとリズムの良さ、さらに思わせぶりな「何か」を感じさせるのが「声に出したくなる」ポイントのようです。
そこで今日は私の「声に出してみたいことば」について紹介いたしたいと思います。
あれはエクアドル在住の妹を訪ねた時のこと。
現地のソウルフードを前に彼女が言い放ったセリフです。
『みんな大好き、Encebollado(エンセボジャード)!』
「エンセボジャード」という語は、日本語の俳句や標語でも親しみ深い7拍でありながら、「みんな大好き」なこと以外は正体不明、魅惑的な余韻を残して響きます。
酸味の効いたスープに丸ごと入った地元の魚。付け合わせはバナナチップス。
異国の味「エンセボジャード」を食卓に並べ、そのことばを声に出せる瞬間を待ち望んでいます。
『みんな大好き、Encebollado(エンセボジャード)!』
参考:斎藤孝『声に出して読みたい日本語』草思社
タグ